Premise
毎日の記録から始める。
いきなり個別支援計画書や行政提出書類から始めると、AIに渡す材料が足りず、推測の多い下書きになりがちです。 先に支援記録と連絡帳の型をそろえると、あとからモニタリングや計画書に転用できる事実が残ります。
このチェックリストの前提: AIに完成品を書かせる資料ではありません。AIは下書き、要約、言い換えを担当し、事実確認と最終判断は人が行います。
先に決める線: 氏名、生年月日、住所、学校名、医療機関名など、本人を特定できる情報は入力しません。
Checklist
書類効率化の8項目。
事業所内の棚卸しでは、書類名だけでなく「最初の一手」「AIに任せる作業」「人が見る点」「週次で見る数字」を並べます。 この4つがそろうと、導入後に楽になったかどうかを確認できます。
| 領域 | 書類 | 最初の一手 | AIに任せる作業 | 人が見る点 |
|---|---|---|---|---|
| 日次記録 | 支援記録 | 観察事実を箇条書きにする | 事実・見立て・次の支援に分ける | 記録にない推測がないか |
| 保護者連絡 | 連絡帳 | できたことと配慮を分ける | 保護者向けの文面に言い換える | 不安を煽る表現がないか |
| 週次ふりかえり | モニタリング材料 | 1週間の記録を集める | 傾向と支援変化を要約する | 重要事実が抜けていないか |
| 計画書 | 個別支援計画書 | 記録と本人・保護者の願いを整理する | 長期目標と短期目標の案を下書きする | 本人中心の目標になっているか |
| 行政書類 | 加算・報告 | 根拠資料と数値を集める | 文章下書きと確認表を作る | 数値・制度名を人が確認したか |
| 入力ルール | 個人情報 | 禁止入力を決める | 仮名化した材料だけを整える | 特定可能情報が残っていないか |
| 定着 | プロンプト共通化 | よく使う型を保存する | 職員が使える指示文に整える | 属人化していないか |
| 改善 | 月次見直し | 時間とミスを記録する | 改善候補を整理する | 現場負担が増えていないか |
Prompt
最初の1週間で使う指示文。
支援記録と連絡帳から始める場合は、下のように「事実」「見立て」「次の支援」を分ける指示から試します。
あなたは放課後等デイサービスの書類作成を補助します。
以下の観察メモだけを根拠にしてください。情報にないことは推測で補わないでください。
目的:
- 支援記録の下書きを作る
- 保護者向け連絡帳の文面を作る
- 次回の支援で見る点を整理する
入力:
1. 今日の活動:
2. 観察した事実:
3. 本人ができたこと:
4. 難しかった場面:
5. 職員が行った支援:
出力:
- 支援記録の下書き
- 保護者向けの短い文面
- 次回見る点
- 人が確認すべき点
Metrics
週次で見る数字。
効率化の判断は、感覚だけでなく週ごとの数字で見ます。 記録作成時間、連絡帳作成時間、週次要約数、修正戻り件数、差し戻し件数、禁止入力チェック件数、使用職員数、削減時間を1つの表に残します。
CSVには `weekly_metric` 列を入れています。 Notionやスプレッドシートへ貼り付け、1週間ごとに同じ指標で見直してください。
Use policy
使い方の線引き。
- AIの出力は完成品ではなく、職員・児発管・管理者が確認する下書きとして扱います。
- 本人や家族を特定できる情報は入力せず、仮名・抽象化した観察メモで試します。
- 計画書や行政書類に広げる前に、支援記録と連絡帳で1週間の運用を試します。
- 制度名、数値、加算、提出書類は、必ず公式情報と自治体の指定様式に戻って確認します。
個人情報とハルシネーションの全体確認は、 福祉AI導入リスクチェックリスト も合わせて確認してください。
Next
事業所の書類で試す。
いま使っている支援記録、連絡帳、計画書の様式に合わせて、チェックリストとプロンプトを調整します。 個人情報を伏せた材料で、1件分の下書きサンプルから試せます。
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