01
需要
候補地から車で15〜20分圏に、対象児童がどれくらいいるか。学齢期人口、未就学児、受給者証、自治体差を分けて見ます。
Research / 2026 mini report
放課後等デイサービス・児童発達支援の開設候補地を、需要、競合、紹介元、送迎、採用の5軸で見るための公開メモです。 クリニックの診療圏調査に近い考え方を、福祉事業の開設判断へ応用します。
Position
医療業界には診療圏調査があります。開業前に、人口、年齢構成、競合医療機関、来院見込みを見て、候補地を判断する考え方です。 放課後等デイサービスや児童発達支援でも、同じように「開設前に見ておくべき圏域」があります。
YORIAIではこれを療育圏調査と呼びます。新しい造語として広げたい言葉ではなく、候補地を判断するときに必要なデータを一枚の地図へ揃えるための実務語です。
Five Checks
01
候補地から車で15〜20分圏に、対象児童がどれくらいいるか。学齢期人口、未就学児、受給者証、自治体差を分けて見ます。
02
同じ送迎圏にある同種事業所数、定員、サービス種別を確認します。件数だけでなく、圏域の重なりを見ることが重要です。
03
特別支援学級、特別支援学校、相談支援、小児科、療育センターなど、利用につながる接点が候補地の周辺にあるかを見ます。
04
直線距離ではなく、道路、踏切、一方通行、渋滞、学校との位置関係を含めて、毎日回せる送迎圏かを見ます。
05
児発管、児童指導員、保育士などを継続して採用できる地域か。養成校、既存事業所、求人倍率を候補地と合わせて見ます。
Limits
このmini reportは、特定地域の開設成功、売上、利用者数、採用成功を保証するものではありません。 また、自治体の指定基準や報酬制度、最新統計は必ず公式情報で確認する必要があります。
目的は「どのデータを見れば、候補地の弱点に早く気づけるか」を共有することです。PR、寄稿、相談前の共通言語として使えるよう、前提と限界を明示して公開します。
Sources
Open Checklist
療育圏調査で見る5軸を、公開チェックリストとしてCSV化しました。 地域別の実数や開設成功率ではなく、候補地を見る時に確認すべき観点と参照元を整理したデータです。
| 軸 | 見るもの | 主な参照元 | 見落とした時のリスク |
|---|---|---|---|
| 需要 | 15〜20分圏の対象児童、学齢期人口、未就学児、受給者証、自治体差 | e-Stat、自治体計画 | 人口が見えても、利用につながる需要を読み違える |
| 競合 | 同一送迎圏の同種事業所、定員、サービス種別、圏域の重なり | WAM NET、自治体指定事業所一覧 | 近隣件数だけを見て、送迎圏の過密を見逃す |
| 紹介元 | 特別支援学級、特別支援学校、相談支援、小児科、療育センター | 国土数値情報、自治体公開資料、現地確認 | 利用につながる接点が薄い場所を候補に残す |
| 送迎 | 道路、踏切、一方通行、渋滞、学校との位置関係 | 国土数値情報、地図、現地確認 | 直線距離では近くても、毎日回らない送迎圏になる |
| 採用 | 児発管、児童指導員、保育士の採用可能性、養成校、既存事業所 | 求人情報、養成校情報、既存事業所分布 | 利用需要があっても、運営体制を組めない |
Citation
掲載時は「YORIAI『療育圏調査 2026 mini report』」として、上記URLへのリンクをお願いします。 内容の改変、開設成功率や売上保証のように読める引用は避けてください。
療育圏調査は、放課後等デイサービス・児童発達支援の開設候補地を、需要、競合、紹介元、送迎、採用の5軸で見るための実務フレームです。
Next
具体的な候補地がある場合は、福祉エリアマップで競合密度、送迎15分圏、学校・医療・相談支援、ハザード、交通条件を重ねて見ます。 進める候補地だけでなく、契約前に見送る候補地を早く見つけるための調査です。