Philosophy & Regulation

環境を変える、
人を変えない。

できないことを、本人の努力不足にしません。 力を発揮できる環境と道具をつくる。それがYORIAIの根底にある考え方です。 支援で大切にすること、AIを使う原則、現場での関わり方、そして私たちの話し方を公開します。

4人の手が、異なる形の紙片を中央の一枚へ集めるYORIAIの思想

01 — What We Believe

支援で大切にする3つのこと。

支援する側が作業を抱え続けるのではなく、本人や現場が使える手順を残します。 最初は一緒に進め、できることが増えたら任せる範囲を広げます。

本人が使える手順を残す

苦手な部分を道具で補いながら、自分で進められる手順を一緒に作ります。

支援を終える目安を決める

必要な手順が定着したら支援を終了できるよう、最初に確認条件を決めます。

指示ではなく、一緒にやる

正解を渡して終わりにしません。同じ机に着いて、手を動かしながら、できるところを一つずつ増やします。

02 — Role of AI Infrastructure

AIを使うときの3つの原則。

AIは、人を矯正するための道具ではありません。 凸凹をならすのではなく、強みの側を活かす。環境とインターフェースを変えて、同じ人がそのまま力を出せるようにします。

得意な方法で入力・確認できるようにする

音声、短いメモ、選択式など、本人や職員が使いやすい入力方法を選びます。

環境を変える、人を変えない

困りごとを性格や努力の問題だけにせず、情報量、手順、画面、道具の側を調整します。

最終判断は、人間が持つ

AIに決定を明け渡しません。本人不在で物事を決めず、判断の責任は人の側に残します。AIは発揮を支える側に徹します。

03 — How We Work On-Site

現場での関わり方。

複数の福祉事業所の運営に携わってきた経験から、現場で守っているレギュレーションがあります。 机上の理想ではなく、毎日の支援が回るための原則です。

福祉現場でAIを使う原則

  • 診断名ではなく、目の前の困りごとから道具を選ぶ。
  • 本人の言葉は、そのまま残す。要約で上書きしない。
  • 記録のための記録を増やさない。支援の時間を削らない。
  • AIは判断を肩代わりしない。人の発揮を支える側に置く。
  • 個人の情報は、外に出す前に必ず本人と現場の側に主導権を残す。

関わり方は、特性ごとに変える

  • 説明が入りにくいときは、言葉を短く、行動の単位まで砕く。
  • 段取りが崩れやすいときは、次の一手だけを見せ、先を見せすぎない。
  • 刺激に揺れやすいときは、情報の量を絞り、選択肢を減らす。
  • 不安が先に立つときは、できたことから確かめ、責めずにすむ順番をつくる。

一人で使えるようになるまでの手順

  • はじめは一緒にやる。手順を声に出して、見える形にする。
  • 次はとなりで見守る。詰まったところだけ、最小限で手を貸す。
  • 最後は任せる。道具が要らなくなったら、外す。

この原則は、特定の事業所のやり方を持ち出したものではありません。複数の現場を運営するなかで、繰り返し効いた共通の型だけを残しています。

04 — How We Speak

私たちの話し方。

伝え方にも、レギュレーションがあります。 飾った言葉は、現場では届きません。短く、まっすぐ、敬意をもって書く。それを守ります。

  • 直球で、短く言う。一文に、一つのことだけを乗せる。
  • 前置きをしない。結論から書く。
  • 問いかけで誘導しない。言いたいことは、言い切る。
  • 抽象に逃げない。具体と、実際に起きたことで語る。
  • 一次ソースを大事にする。推測で語らず、確かめてから出す。
  • 誰に向けても、敬意のある言葉で書く。